グランドカセロールとはフランス語で北斗七星のことです。方位、東西南北は暗闇、夜は北極星をみつければ簡単にわかりますが、北極星はそれほどに明るく輝いている星ではないため、明るくよくわかる北斗七星から、北極星を探します。 命には限りがあり、決して止まりも逆戻りもしません。人は皆それぞれに方向を定め、暗闇の中をその限られた時を使ってそれぞれの目的に向かって歩みます。時計はその限られた時を刻み、その歩みを助けるものです。北極星にたどり着くには北斗七星、人生の目的地には時計。世界中のクオーツウオッチの故郷、信州の北の空には明るく輝く北斗七星があります。
クオーツウオッチ誕生の裏には時計の狂いが原因の数々の尊い犠牲があります。そもそも腕時計は個人持ちの防災用品であり、よって正確であるとともに、高い視認性と高い信頼性が求められます。初期のクオーツウオッチはまさにそれでしたが、いつしかその原点が忘れ去られてしまっています。 ひとつふたつくらいは原点を忘れないクオーツウオッチがあってもよい。そしてその故郷は、世界中のクオーツウオッチの故郷、信州であるべきであり、日本であるべきである。 精密防災機器製造の平川製作所はそう考え、断行しました。クオーツウオッチの故郷、信州の工場でひとつひとつ、丁寧につくられている、まさに、All made in Shinshu,JAPANです。
平川製作所の創業は「純金耳かき」からでした。以来、いにしえの通信デバイス「コヒーラ」を応用したSPD(サージ保護デバイス:特許)や雷対策機器(特許)、地震用配線遮断器(実用新案)を研究・設計・開発。地震、雷、火事だけでなく、新型コロナウイルス等の感染症対策のための紫外線空気除菌機能付きサーキューレータ「Hershcel(ヘルシェル)」など、幅広い分野にまたがる防災機器を製造しています。この度、いよいよ、精密機器の真骨頂、時計を手がけることになりました。
「みせかけではない。本物をつくるのだ。」クオーツウオッチの開発に成功した精神をグランドカセロールは踏襲しています。
いわゆる左利きの人のみならず、右腕にウオッチをつけたいという人は多くいらっしゃいます。ところが特にクオーツウオッチでは使いやすい専用設計となっているものがこれまでにおよそつくられておらず、その需要に満足に応えられているとは言えませんでした。
完成部品のいわゆる寄せ集めではなく、材料から全て日本でつくっているグランドカセロールは、ムーブメントの内部構造からベルト、りゅうずに至るまで、全て逆とした本物。右手につけるウオッチとしてあります。